メトトレキサート投与中に口内炎と皮膚びらんを生じ汎血球減少を伴った 1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Methotrexate-Induced Stomatitis and Skin Erosions Accompanied by Pancytopenia
  • 症例 メトトレキサート投与中に口内炎と皮膚びらんを生じ汎血球減少を伴った1例
  • ショウレイ メトトレキサート トウヨ チュウ ニ コウナイエン ト ヒフビラン オ ショウジ ハンケッキュウ ゲンショウ オ トモナッタ 1レイ

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説明

<p>77 歳,女性。口内炎,背部のびらん,食欲低下を主訴に,当科を受診した。関節リウマチ(RA)に対し,メトトレキサート(MTX)を 3 年 9 カ月間内服中であった。初診時,白血球数と血小板数の減少を認め,その後赤血球数,ヘモグロビン値の低下も認めた。MTX を中止し,ホリナートカルシウム(ロイコボリン®)と G-CSF 製剤の投与により症状は回復した。MTX の副作用として口内炎はよく知られているが,自験例では口腔内びらんに加えて,体幹のびらんも伴っていたため,初見では尋常性天疱瘡や Stevens-Johnson 症候群の初期などを考えた。MTX 投与中の患者に生じる口内炎は骨髄抑制を予測する手がかりになること,そして MTX 投与中には,皮膚にもびらんや潰瘍が出現する可能性があることについて熟知する必要がある。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 78 (4), 391-394, 2016

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (7)*注記

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