足趾潰瘍を契機に本態性血小板血症と診断された 1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Digital Ulcers Associated with Essential Thrombocythemia
  • 症例 足趾潰瘍を契機に本態性血小板血症と診断された1例
  • ショウレイ ソクシカイヨウ オ ケイキ ニ ホンタイセイ ケッショウバン ケツショウ ト シンダン サレタ 1レイ

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説明

56 歳の男性。半年前から左足の疼痛,しびれを生じ,次第に悪化してきたため当院を受診した。初診時,両下腿と両足趾の網状の紫紅色斑と左足趾のチアノーゼ様変化,潰瘍が認められた。病理組織学的に真皮上層の血管の拡張と増生があり,中層の一部の血管壁は肥厚していた。血液検査にて血小板が著明に増加していることが判明し,精査にて本態性血小板血症と診断された。ハイドロキシウレアとアスピリンの内服を開始し,血小板数の正常化に伴い足趾の潰瘍も上皮化した。足趾のチアノーゼや網状皮斑,潰瘍を来すものとして稀ではあるが本態性血小板血症も鑑別にあげる必要があると考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 76 (1), 7-9, 2014

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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