Atypical Fibroxanthoma の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Atypical Fibroxanthoma
  • 症例 Atypical Fibroxanthomaの2例
  • ショウレイ Atypical Fibroxanthoma ノ 2レイ

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説明

症例1:75歳,男性。半年前に左こめかみに紅色結節が出現し,急速に増大した。症例2:68歳,男性。頭頂部に小結節が生じ急速に増大,出血を伴うようになった。2例とも切除し,病理組織学的に真皮から一部は皮下脂肪織に至る境界やや不明瞭な腫瘍性病変が認められ表皮にはepidermal collaretteもみられた。腫瘍細胞は異型性に富む線維芽細胞様細胞,組織球様細胞が主体で,核分裂像も認められた。免疫組織学的には,いずれもvimentin,CD10が陽性,CD99が一部陽性で,cytokeratin,S100蛋白,desmin,CD34は陰性であり,atypical fibroxanthoma (AFX)と診断した。2例とも,現在まで再発や転移は認められていない。AFXはしばしば組織学的に他の悪性腫瘍との鑑別が困難であるが,自験例ではいずれもCD10,CD99が陽性であり免疫染色を組み合わせることで,より鑑別に有用と考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 74 (2), 153-157, 2012

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (9)*注記

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