白人に生じた基底細胞癌の2 例

書誌事項

タイトル別名
  • Basal Cell Carcinoma in Two White Men
  • 症例 白人に生じた基底細胞癌の2例
  • ショウレイ ハクジン ニ ショウジタ キテイ サイボウガン ノ 2レイ

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抄録

白人に生じた基底細胞癌 (basal cell carcinoma, BCC) の 2 例を経験したので報告する。症例 1:29 歳,男性,オーストラリア国籍の白色人種。初診の 3 カ月前より右鎖骨上に瘢痕様の紅斑と,左背部に淡紅色丘疹が出現し当科を受診した。ダーモスコピーで左背部の皮疹には arborizing vessels が認められた。皮膚生検を施行したところいずれも BCC だった。症例 2:66 歳,男性,白色人種。20 年前頃より顔面,頭部,手背,前腕に 1 cm までの紅斑,びらんが多数出現した。右眉毛部外側に皮膚潰瘍を伴う紅色局面が出現したため,当科受診し,切除したところ BCC だった。黄色人種の典型例とはいずれも異なる臨床像を呈していたが,ダーモスコピーでの arborizing vessels は,色素沈着を伴わない BCC においても診断に有用な所見と考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 76 (3), 202-205, 2014

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (2)*注記

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