術中にたこつぼ心筋症を発症した 1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Takotsubo Cardiomyopathy after Injection of a Local Anesthetic Containing Epinephrine
  • 症例 術中にたこつぼ心筋症を発症した1例
  • ショウレイ ジュッチュウ ニ タコツボシンキンショウ オ ハッショウ シタ 1レイ

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抄録

42 歳,女性。全身麻酔下に頭部汗腺癌の手術中,エピネフリン入り局所麻酔薬使用後から一過性高血圧と頻脈を生じた。術中心エコーの結果,たこつぼ心筋症と診断された。手術終了後低血圧となり,集中治療室にてドパミンの投与を行った。心筋収縮機能の回復に伴い血圧は正常値に戻り,後遺症を残すことなく自宅退院となった。極めてまれな事象ではあるが,局所麻酔中のエピネフリンがたこつぼ心筋症発症のきっかけになりうることを,皮膚科医であっても念頭に置く必要があると考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 76 (3), 222-224, 2014

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (2)*注記

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