コーティング材として使われるダイヤモンドライクカーボン(DLC)(実用化される新しいカーボン材料)

  • 大竹 尚登
    東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • コーティング材として使われるダイヤモンドライクカーボン(DLC)
  • コーティングザイ ト シテ ツカワレル ダイヤモンドライクカーボン DLC

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抄録

ダイヤモンドライクカーボン(Diamond-Like Carbon,DLC)膜は,ダイヤモンドと黒鉛との中間に位置するユニークな材料である。鉄鋼材料の表面に1μmのDLCをコーティングすると,通常0.4程度の摩擦係数が0.1程度まで低下し,さらに削れにくくなる。またプラスチックにコーティングすると,酸素や水を通さなくなる。これらの特徴を生かして,DLCは機械材料,工具,電子機器の低摩擦・耐摩耗コーティングとして,またペットボトルのガスバリア性コーティングとして適用範囲が大きく拡大している。ものつくりにより高い環境調和性が求められる将来,DLCの適用範囲は,今後益々拡大するものと思われる。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 59 (5), 250-253, 2011

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (13)*注記

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