サーモライシンの高度機能化 : 溶媒工学とタンパク質工学(ヘッドライン:酵素-その化学的基盤と産業・生活への応用-)

  • 井上 國世
    京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻酵素化学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • サーモライシンの高度機能化--溶媒工学とタンパク質工学
  • サーモライシン ノ コウド キノウカ ヨウバイ コウガク ト タンパクシツ コウガク

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抄録

サーモライシン(TLN)は好熱性の中性亜鉛プロテアーゼである。本酵素はアスパルテームの工業的生産に応用されてきた。TLNは高濃度(1-5M)の中性塩とくにNaClにより顕著に活性化され,安定性や溶解度も改善される。すなわち,本酵素は典型的な好熱性好塩性酵素である。また,部位特異的変異導入による変異型TLNの生産法を開発し,活性や安定性が改変した変異型酵素を開発した。本稿ではTLNの特性が溶媒工学とタンパク質工学により顕著に改善されることを,筆者らが進めてきた研究成果を中心に紹介する。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 59 (3), 132-135, 2011

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (16)*注記

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