国内水素ガス事故事例の要因分析に学ぶ安全対策(官能的表現と物性的表現)

書誌事項

タイトル別名
  • 官能的表現と物性的表現
  • カンノウテキ ヒョウゲン ト ブッセイテキ ヒョウゲン

この論文をさがす

抄録

過去に発生した水素ガス事故事例を調査し,単に水素が燃えやすく危険であると定性的に捕らえるだけではなく,事故要因別に分類し,どういう状況でどんな事故が起きるのか,水素を取り扱う上での危険性について,定量的に記述することを試みた。172件の事例について調査した結果,水素ガス事故の4割で人的被害が発生しており,特に爆発や破裂現象に伴う被害が大きく,死亡事故も21件を数えた。事故に至る経緯について分類すると,ガスのリークと事故発生がほぼ同時である「瞬間型」,要因と事故発生がずれる「時間差型」,過去の不具合が原因で突発的に発生したようにみえる「時限爆弾型」に分類され,それぞれ同程度発生したことが分かった。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 59 (4), 216-219, 2011

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ