"たん"をきるアミノ酸誘導体,L-カルボシステイン(ヘッドライン:生命と化学の接点を探る)

DOI Web Site 参考文献16件
  • 谷口 彰良
    独立行政法人物質・材料研究機構 生体材料センター細胞センシンググループ

書誌事項

タイトル別名
  • "たん"をきるアミノ酸誘導体、L-カルボシステイン
  • タン オ キル アミノサン ユウドウタイ L カルボシステイン

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説明

気道粘液はその適度な粘性により気道におけるウイルス・細菌の排除をスムーズにしている。しかし,"かぜ"などの疾患では気道粘液の粘性に変化が現れ,いわゆる"たん"が発生する。その結果,ウイルス・細菌の排除が困難となり,病気の発生や悪化を招く。アミノ酸誘導体の一種であるL-カルボシステインは"たん"の粘性を正常に近づけ,病態を緩和することが知られている。最近の研究により,どのような作用機序で"たん"の粘性を正常に戻すかが明らかになりつつある。そこで,本稿ではこの化合物がどのように生体に作用するかを解き明かす研究の一部を紹介する。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 55 (5), 212-215, 2007

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (16)*注記

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