日本文化に根付いた柿渋の化学
-
- 島本 整
- 広島大学大学院生物圏科学研究科
この論文をさがす
説明
<p>柿は日本人にとって典型的な秋の味覚の1つである。また,渋柿を原材料とする「柿渋」の利用が古くから日本文化に根付いており,染料,塗料,民間薬などのほかに日本酒の醸造にも用いられてきた。渋柿の渋みの成分であるポリフェノールの一種のカキタンニンが,このような柿渋の様々な効果をもたらしていると考えられている。近年ではノロウイルスなど様々なウイルスの不活化にも効果があることが報告されている。本稿では,渋柿の渋抜きのメカニズムなど,カキタンニンの化学を中心に述べる。</p>
収録刊行物
-
- 化学と教育
-
化学と教育 64 (7), 348-349, 2016
公益社団法人 日本化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204306814208
-
- NII論文ID
- 130005188194
-
- ISSN
- 24241830
- 03862151
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可