体の中のラジカル(ラジカルの化学)

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タイトル別名
  • 体の中のラジカル
  • カラダ ノ ナカ ノ ラジカル

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抄録

生体が種々のストレスを受けると体の中に様々な活性酵素・フリーラジカルが生じる。これら活性種は生体構成成分と反応し, 生体障害を引き起こし, 種々の疾患, 老化あるいは発がんといった病態に至る。しかし, その反面, 生体に侵入した病原菌の貪食作用などにこれら活性種が重要な働きをしている。また, 一酸化窒素(NO)はその生成酵素が体の中にあり, 生理作用に極めて重要な役割を果たしている。このように活性酸素・フリーラジカルは体にとって, 良い面と悪い面を持っている。したがって, 体の中に生じる活性酸素・フリーラジカルをうまく制御できれば, 種々の病気の予防や治療につながると考えられる。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 47 (2), 96-100, 1999

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (3)*注記

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