地震の化学
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- NOTSU Kenji
- 東京大学理学部地殻化学実験施設
Bibliographic Information
- Other Title
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- 地震の化学(高校地学を化学する)
- ジシン ノ カガク
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Description
地震はきわめて物理的な地学現象と考えられがちであるが, 地震の発生に前後して地下水中の化学組成に変化が生じるなど化学的な現象も観測されている。1995年1月17日の兵庫県南部地震に際して地震や地殻変動など地球物理観測では地震発生前の明瞭な変化が観測出来なかったが, 六甲の地下水の塩化物イオン濃度変化や西宮の地下水のラドン濃度変化など, 地下水の化学組成に前兆的な変化が観測された。このような現象は, 地震発生に先だって震源域で起きる微小クラックの形成に伴う変化として理解される。震源域で起きる化学的な現象の解明は, 化学的な地震前兆現象の理解に欠くことができないばかりか, とくに水の関与した現象は地震の発生過程と密接に関連していると考えられており, 地震そのものの理解につながる。
Journal
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- CHEMISTRY & EDUCATION
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CHEMISTRY & EDUCATION 46 (1), 20-23, 1998
The Chemical Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204308980736
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- NII Article ID
- 110001830043
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- NII Book ID
- AN10033386
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- ISSN
- 24241830
- 03862151
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- NDL BIB ID
- 4380338
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed