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- 坪村 宏
- 大阪大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Chemical Equilibrium and Equilibrium Constant
- 教科書の記述を考える(16)化学平衡と平衡定数
- キョウカショ ノ キジュツ オ カンガエル 16 カガク ヘイコウ ト ヘイコ
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抄録
高校教科書・化学IIの化学平衡の記述について意見を述べた。化学平衡状態にある物質の濃度や圧力の量的関係を与える化学平衡の法則は熱力学(化学ポテンシャル)から導かれるものであるが, これは高校の範囲を逸脱した難解なものであり, したがって実験的に見出された関係として教えることが適当と考える。この法則を反応速度式から導くことはわかりやすいものであるが, 事実に反するからすべきではない。以上の点について, 現行の教科書はおおむね妥当な記述をしている。ただ, この法則を質量作用の法則と呼ぶことは速やかに改めるべきであろう。
収録刊行物
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- 化学と教育
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化学と教育 46 (11), 722-725, 1998
公益社団法人 日本化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204309392256
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- NII論文ID
- 110001830217
- 10004678911
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- NII書誌ID
- AN10033386
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- ISSN
- 24241830
- 03862151
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- NDL書誌ID
- 4605885
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可