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- 出口 拓彦
- 奈良教育大学教育学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Normative consciousness, principles, and frequency of talking in class: Focusing on within- and between-level factors
- キョウシツ ニ オケル シゴ ノ ヒンド ト キハン イシキ ・ コウドウ キジュン ノ カンレン : コジン レベル オヨビ シュウダン レベル ノ エイキョウ ニ チャクモク シテ
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説明
<p>授業中の私語を規定する要因について,個人レベル・集団レベルの変数に着目して検討した。中学生を対象とした質問紙調査を実施し,439名から有効回答を得た。質問紙では,自分および他者の「規範意識」と,自分および他者の「私語の頻度」などについて測定した。自分自身の私語の頻度を従属変数とした重回帰分析を行ったところ,自分の規範意識には負,他者の私語の頻度には正の関連が示された。さらに,行動基準(「遵守」「逸脱」等と態度をタイプ分けしたもの)の影響についても検討した。個々人が持つ行動基準(個人レベル)および各クラスにおける行動基準の割合(集団レベル)を投入した階層線形モデリングによる分析を実施した。その結果,個人レベルでは,「遵守」に負の関連,「逸脱」に正の関連が示された。一方,集団レベルにおいては,「遵守」の行動基準を持つ生徒の割合(31%)は比較的低かったにもかかわらず,クラス全体の私語の頻度を規定している可能性が示された。また,「同調」の割合(47%)は「遵守」に比べて高かったにもかかわらず,顕著な関連は見られなかった。これらのことから,教室内の一部の成員が,クラス全体における私語の頻度を規定しうることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 実験社会心理学研究
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実験社会心理学研究 57 (2), 93-104, 2018
日本グループ・ダイナミックス学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204320231808
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- NII論文ID
- 40021463591
- 130006417680
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- NII書誌ID
- AN00104794
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- ISSN
- 13486276
- 03877973
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- NDL書誌ID
- 028823213
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可