土壌動物学で利用できるRを使った統計手法の紹介 : 個体数や在/不在データに関わるエトセトラ

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タイトル別名
  • An introduction to statistical methods related to studies of soil zoology using R
  • ドジョウ ドウブツガク デ リヨウ デキル R オ ツカッタ トウケイ シュホウ ノ ショウカイ : コタイスウ ヤ ザイ/フザイ データ ニ カカワル エトセトラ

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抄録

本稿は土壌動物学分野でよく扱われるデータである,個体数や在不在データを扱う一般化線形モデル(GLM)などの統計解析を紹介する.これらの手法は近年,生態学,ひいては土壌動物学においても一般的になりつつある.本記事では,シンプルな仮想データや実際のデータの解析を,Rのコードを利用して実際に手を動かして解析することによって,当該手法の読者の学習のきっかけになることを目指した.また,統計解析にもっとも重要である,データの作図に関しても,多くの例を示した.はじめの章では主にGLMを取扱い,ポアソン回帰や二項回帰を紹介する.次の章では,生物分布モデル(Species Distribution model)を取り扱う.この手法は生物の空間分布を予測するための手法である.ここではヤマトカマアシムシ(Yamatentomon yamato)の日本全国の在データを用いて,2つの異なる手法を適用した.一つは,二項分布を用いたGLMであり,もう一方は機械学習の一つであるランダムフォレストである.2つの生物分布モデルによる推定結果の比較を行い,各手法の特徴を検討した.

収録刊行物

  • Edaphologia

    Edaphologia 97 (0), 1-18, 2015

    日本土壌動物学会

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