第1回~第8回「医学生のための放射線治療セミナー」参加者進路追跡調査

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  • THE CAREER PATHS OF PARTICIPANTS IN A RADIATION ONCOLOGY SEMINAR FOR MEDICAL DOCTOR CANDIDATES FROM 1995 TO 2002

抄録

【背景】 放射線治療患者数は年々増加する一方で, 放射線治療医の人材確保が深刻化してきている. 一対策として, 日本放射線腫瘍学会 (JASTRO) は1995年より医学部6年生を対象として「医学生のための放射線治療セミナー」 (以下「セミナー」) を開催しているが, まとまった卒後進路の報告は少ない. かつて第3回セミナーに参加した我々はその回の追跡調査を行い, 2004年2月現在で放射線科選択率が55%, 放射線治療専攻率が36%であることが判明した. 一方, 山田らによる第5~6回セミナー参加者の調査結果では放射線科選択率は約23%とされており, セミナー間にて進路選択結果に大きな差が認められるため, 他回との比較が必要である.<br>【目的】 JASTRO第1~8回「医学生のための放射線治療セミナー」参加者の実際の卒後進路を明らかにし, セミナーの意義を検討する.<br>【対象および方法】 1995年~2002年の間に同セミナーに参加した学生 (当時) 全234名 (男性164名・女性70名) を対象として, 2004年10月における進路につき調査した.<br>【結果】 全234名中, 放射線科選択者は85名 (36.3%) で最多であった. うち放射線治療専攻者としたJASTRO会員は41名 (17.5%) であった. 参加回別の放射線治療専攻率は, 第1回12.0%, 第2回5.0%, 第3回36.4%, 第4回33.3%, 第5回14.3%, 第6回9.3%, 第7回17.1%, 第8回16.7%で開催回間には放射線治療専攻率に有意差を認めた.<br>【考察】 今後, セミナー参加者の放射線治療専攻率につながる因子を検討するために, アンケート調査を通じて参加時点の意識調査が必要と考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204330051200
  • NII論文ID
    130004497082
  • DOI
    10.11182/jastro.17.215
  • ISSN
    18819885
    10409564
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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