レーザスリット切断におけるオンマシンバリ除去に関する研究

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タイトル別名
  • On-machine deburring for narrow slits made by laser cutting
  • レーザスリット セツダン ニ オケル オンマシンバリ ジョキョ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本論文はレーザによって金属板に細いスリットを切断した場合に試料下面に付着するドロスの除去技術について検討している.バリは研削,旋削,フライス加工,穴空け加工などの機械加工において加工面に残る不要な残材部分であり,現在バリ取りに多大な時間とコストを要することが工業製品の製造において大きな問題となっている.一方レーザ切断においてはドロスがバリに相当する問題を引き起こしており,ドロスの付着を減らすためにアシストガスを高圧にするなどのさまざまな工夫がされているがドロスを完全に取り除くことはできていない.とくにステンレス鋼のレーザ切断では生成されるCr酸化物が母材より高融点・高硬度であるためドロスフリー切断の実現は容易ではない.加えて装飾品を加工する場合はバリの除去だけでなく,鋭いエッジで人が負傷しないように面取りする必要もある.しかし一般にこれらは手作業に頼っており,加えて幅が数百μmしかないスリットの両側に付着したドロスを除去したり鋭いエッジを面取りする加工技術は未だ確立されていない.本研究ではレーザ切断後に再度デフォーカスしたレーザを照射しオンマシンでドロス除去ならびに面取りを行う手法を提案しその有効性を示す.

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