超高齢社会における歯科口腔保健の今後のニーズと課題に関する歯科有識者への意識調査
書誌事項
- タイトル別名
-
- Survey on Future Needs and Agendas Related to Promoting Dental and Oral Health of Super Aging Society among Influential Experts
この論文をさがす
説明
少子高齢化の進行ならびに疾病構造の変化を受け,歯科専門職の業務に関するニーズは大きく変容している可能性がある。そこで,本研究では,歯科教育機関ならびに歯科職能団体の代表者を対象にした調査を行い,その現状認識を調べた。 対象者は,全国歯学部・歯科大学の学部長ならびに附属病院長,都道府県歯科医師会長,都道府県歯科衛生士会長といった歯科分野の有識者153名である。郵送法による自記式留置調査を実施し,78.4%の者から回答を得た。 今後の需要が見込まれる歯科領域としては,「在宅歯科」(79.3%),「高齢者歯科」 (66.9%),「摂食・嚥下」(59.5%)が上位であった。一方,現在,対応が不足している歯科領域としては,「在宅歯科」(75.2%),「摂食・嚥下」(66.1%),「障害者歯科」 (58.7%)が上位であった。歯科における病診連携については十分に実施されていないと全員が回答し,そのうち 14%の者においてはほとんど実施されていないと回答した。 本研究の結果について,平成17年での調査結果と比較すると,「在宅歯科」と「摂食・嚥下」に対する認識が大きく変化しており,今後の歯科人材育成プログラムでは,これらの領域に対する教育を推進していく必要性が示唆された。
収録刊行物
-
- 老年歯科医学
-
老年歯科医学 28 (3), 304-309, 2014
一般社団法人 日本老年歯科医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204333086208
-
- NII論文ID
- 130004835466
-
- ISSN
- 18847323
- 09143866
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可