臀部粉瘤より発生した有棘細胞癌の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of squeamous cell carcinoma occurred in an epidermal cyst on the buttock
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説明
75歳,男性。約10年前より右臀部に皮下腫瘤を自覚。徐々に増大傾向であったため,近医形成外科を受診。受診時,9×8cm大の皮下腫瘤あり。その後,感染を併発したため切開排膿と生検が施行され,病理検査にて粉瘤癌と診断,当院紹介受診となった。当院初診時,右臀部に6×4cm大の皮下腫瘤と右鼠径部にリンパ節腫脹を認めた。画像検査でも右鼠径リンパ節転移が疑われたため,原発巣切除,右鼠径部,骨盤内リンパ節郭清を施行した。原発巣の病理組織所見では過角化を示し,顆粒層を有する重層扁平上皮からなる囊胞壁がみられ,それと連続して,角化傾向を有する異型細胞がシート状,胞巣状あるいは網目状に浸潤,増殖している高分化型の有棘細胞癌の像が認められた。腫瘍の浸潤は皮下脂肪組織まで及んでいた。また,鼠径リンパ節の1個に転移を認めた。
収録刊行物
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- Skin Cancer
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Skin Cancer 28 (3), 292-296, 2014
日本皮膚悪性腫瘍学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204335293184
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- NII論文ID
- 130004697519
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- ISSN
- 18843549
- 09153535
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可