Verrucous carcinomaの2例

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  • Two cases of Verrucous carcinoma

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抄録

症例1:64歳,男性。左臀部に,直径約80mm,カリフラワー状腫瘤。症例2:53歳,女性。右足底I~III趾基部に16×13mm,乳頭状・角化性腫瘤。いずれの症例も病理像で表皮の肥厚・乳頭状増殖,過角化・錯角化。細胞異型はごく軽度で,深部に侵入する傾向が目立ち,verrucous carcinomaと診断した。拡大切除術を施行,現在まで再発・転移はない。Verrucous carcinomaは臨床的に緩徐に増大し,カリフラワー状や疣状の外観を呈す。病理学的には表皮に著名な外方向性乳頭腫様増殖と異常角化を示す。細胞異型はごく軽度で,基底層は比較的よく保たれているが,真皮内への圧排増殖がある。治療は外科的切除の報告が多い。放射線療法に関してはanaplastic transformationによる全身転移の報告があるため慎重な判断が必要である。

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