t(8;14)転座が陽性だった皮膚原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,下肢型(primary cutaneous diffuse large B-cell lymphoma, leg type, PDLBCL-LT)の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of primary cutaneous diffuse large B-cell lymphoma, leg type, t (8 ; 14) translocation was positive

この論文をさがす

説明

93歳男性の皮膚原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,下肢型の1例を経験した。5年前から左下腿に症状のない多発赤色結節,左大腿の皮下結節,左外鼻道のブルーベリー様結節を自覚した。左下腿の病理学的検査では密な異型リンパ球の浸潤が認められた。グレンツゾーンを有し,被覆表皮は正常だった。個々の腫瘍細胞はCD3,CD5,CD45R0,CD30は陰性だったが,CD20,CD79αは陽性だった。左大腿病変を用いたPCRで,免疫グロブリン重鎖遺伝子のモノクローナルな再構成を認めた。FISH解析で,8番と14番染色体の転座がみられた。身体学的に表在リンパ節の腫脹はなく,PET,CTでは内臓病変はなかった。低用量のエトポシド内服(50~75mg/日)療法を開始したが,腫瘍は徐々に増大し,2ヵ月後にDICで永眠された。

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ