悪性腫瘍切除後の外陰会陰部再建における皮弁術と植皮術

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  • Flap transplantation and skin graft for perineal reconstruction after resection of malignant tumor

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1998年から2008年までに徳島大学病院形成外科で施行された外陰部・会陰部・肛門部の悪性腫瘍切除後再建手術55例について,男女比,原疾患,再建方法に関する分析を行った。男性19例,女性36例であり,扁平上皮癌18例,乳房外パジェット病25例,悪性黒色腫2例,基底細胞癌1例,その他の腫瘍9例であった。再建方法を分類すると,分層植皮術12例,皮弁移植術43例であり,皮弁の内容は,gluteal fold flap(internal pudendal artery perforator flap)31例,腹直筋皮弁6例,大殿筋(穿通枝)皮弁3例,陰嚢皮弁3例であった。腫瘍の局所再発は2例でみられ,皮弁の脂肪除去を行ったのは1例のみであった。外尿道口狭窄はみられなかったが,陰嚢皮弁を用いた症例2例で肛門狭窄がみられた。当科では皮下脂肪層が残り,外尿道口や肛門などの自由縁に欠損が接しない場合には植皮術を行うが,筋膜が露出する症例や欠損が自由縁に接する場合には皮弁移植術を行う方針であり,そのため術後長期の合併症が少ないと考えられた。

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