自由速歩による最大酸素摂取量(VO<sub>2</sub>max)測定の妥当性について

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  • Validity of Maximum Oxygen Uptake by Use of Free Pace Walking

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抄録

目的:本研究は人間ドック受診者に全身持久性能力を測定,評価するために,以下の優先項目を考慮しながら速歩による最大酸素摂取量(以下VO2max)の推定式(加藤式)を考案し,その有効性について検証した。方法:優先項目においては,(1)人間ドック受診時に測定できる,(2)多人数処理可能,(3)歩行などの運動処方に活かせる,(4)自分自身の歩行スピードで実施できる,(5)測定の安全性確保,(6)評価指標がある程度の客観的信頼性が得られる,(7)測定が実施者の興味が高いという7つの項目である。以上を考慮に入れて測定評価方法を考案した(加藤式)。結果:直接によるVO2maxと加藤式との相関を見たが,男子の全体で見ると有意な差は見られたが,年代別で見ると有意な差は見られなかった。女子において全体,年代ごとに見た場合においても有意な差は見られなかった。結論:対象数を多くすることにより相関が高くなる可能性があり,客観的指標として認められると,受診時の測定としては有意義な内容になると推察できる。

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