上腕部にinterval node転移を認めた右母指悪性黒色腫の1例

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  • A case of humeral interval node metastasis of malignant melanoma in the right thumb

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抄録

45歳男性。右母指爪甲下の黒色斑を前医で一部生検し,悪性黒色腫と診断され,精査加療目的にて当科を紹介受診した。右母指IP関節離断術,右腋窩リンパ節郭清術を施行し,腋窩リンパ節に1個微小転移を認め,Stage IIIA(pT2aN1aM0)であった。その後,DAV-Feron療法を計5クール施行し,その後は外来にて経過観察としていたが,術後39ヵ月後に右上腕部に皮下腫瘤を触知した。99mTcフチン酸によるリンパシンチグラフィーで,同部位に集積を認めたため切除し,リンパ節転移と確認し,interval nodeへの転移と診断した。上肢領域原発のinterval nodeとして肘(滑車上)リンパ節はよく知られているが,上腕領域にinterval nodeを認めた報告は極めて少ない。Interval nodeへの転移の確認のためのセンチネルリンパ節生検の重要性を再認識した。

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参考文献 (25)*注記

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