ドリライミダ目土壌線虫<I>Oriverutus</I>属の本邦産2新種および1既知種の記載

書誌事項

タイトル別名
  • Two new and a known species of the genus <I>Oriverutus</I> Siddiqi, 1971 (Nematoda: Dorylaimida) from Japan
  • Two new and a known species of the genus Oriverutus Siddiqi, 1971(Nematoda: Dorylaimida) from Japan

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説明

これまでに収集した本邦産Oriverutus属線虫標本について精査したところ、2新種および1本邦未記録種が含まれていることが判明したので、これらの記載、図示を行った。新種Oriverutus arcuicaudatusは、体長0.61~0.65mmで、唇乳頭が突出して口唇部が顕著に区別されること、歯針は細く長さが15~16μmあること、雌性生殖腺は両卵巣型で、陰門環 (pars refringens vaginae) は骨化しないこと、直腸嚢 (post-rectal sac) は小さいこと、尾部が腹側に曲ること、雄では、前腹部補助器 (ventromedian supplement) が1個であることなどで特徴付けられる。新種O. parvusは、体長0.65~0.71mmで、唇乳頭が発達して口唇部が見分けられること、歯針は細く長さが13~14μmあること、雌性生殖腺は両卵巣型で、陰門環 (pars refringens vaginae) が骨化すること、直腸嚢 (post-rectal sac) は小さいこと、尾部が円錐形でわずかながら背側に反ることなどで特徴付けられる。雌性生殖腺が後卵巣型のO. occidentalis Peña Santiago & Peralta, 1995もわが国で初めて見出されたので記載を行った。

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