尿中卵円形脂肪体および脂肪球の臨床的意義  ネフローゼ症候群を中心とした検討

  • 瀧 正史
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科
  • 小川 誠
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科
  • 手納 寿世
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科
  • 松原 龍也
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科
  • 日指 沢子
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科
  • 大森 浩之
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科
  • 白石 雅子
    重井医学研究所附属病院腎臓病センター 小児科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical significance of urinary ovarian fat bodies and/or fat particles in various glomerulonephritis.
  • —ネフローゼ症候群を中心とした検討—

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説明

重症ネフローゼ症候群,慢性腎不全などの腎疾患患者の尿中に出現する卵円形脂肪体の起源ならびにその発生機序については長い間不明であったが,各種モノクローナル抗体を用いてその形質を解析した結果,これらは成熟マクロファージの形質的特徴を有し,尿細管上皮細胞の形質的特徴はないことが最近明らかにされた1)。臨床的には非選択的蛋白尿を呈する糸球体疾患において種々の程度に脂肪球の尿中排泄増加を認めるとともに,進行性の経過をたどる慢性糸球体腎炎,糖尿病性腎症等の腎疾患において進行速度と有意な相関を示すことも報告されている。今回は,その臨床的有用性につきネフローゼ症候群および慢性腎炎症例で検討したので報告する。

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参考文献 (2)*注記

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