新潟県立リウマチセンターにおける医療連携について

  • 伊藤 聡
    新潟県立リウマチセンター
  • 阿部 麻美
    新潟県立リウマチセンター
  • 大谷 博
    新潟県立リウマチセンター
  • 石川 肇
    新潟県立リウマチセンター
  • 村澤 章
    新潟県立リウマチセンター
  • 中園 清
    新潟県立リウマチセンター
  • 小林 大介
    新潟県立リウマチセンター 新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 高井 千夏
    新潟県立リウマチセンター 新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 野村 優美
    新潟県立リウマチセンター 香川大学医学部整形外科
  • 成田 一衛
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 今井 教雄
    新潟大学大学院医歯学総合研究科地域医療長寿学講座

書誌事項

タイトル別名
  • The regional medical liaison in Niigata Rheumatic Center

この論文をさがす

説明

<p>   メトトレキサート(MTX)と生物学的製剤(bDMARD)の使用により,関節リウマチ(RA)の治療は格段の進歩をとげたが,リウマチ専門医の数は限られており,各県のリウマチ専門病院の数も少ない.当センターの位置する新潟県は,冬季の悪天候があり,山形県や福島県など,近隣の県から通院している患者や佐渡島から通院している患者は,緊急時に当センターを受診できないという状況にあるため,bDMARD使用患者はあらかじめ地域の総合病院に紹介をし,緊急時の対応をお願いしている.bDMARDの自己注射の不可能な患者,骨粗鬆症治療薬などの,週に一回,あるいは月に一回の皮下注や静注製剤は医療連携で投与を行っている.また,当センターでは,隣接する総合病院の県立新発田病院からの大腿骨近位部骨折患者を中心とした整形外科疾患患者や脳血管障害患者を,回復期リハビリ病棟に受け入れ,リハビリテーションを行っているが,大腿骨近位部骨折患者では,再骨折予防についてかかりつけ医との医療連携を行っている.2015年からは当院で退院処方としてビスホスホネート製剤を処方し,かかりつけ医に継続を依頼している.また,骨折後のフォローアップ,骨粗鬆症治療薬の処方状況の確認などは,県立新発田病院に新たに開設された骨粗鬆症特殊外来で行うシステムを構築した.</p>

収録刊行物

  • 臨床リウマチ

    臨床リウマチ 29 (2), 85-97, 2017

    一般社団法人 日本臨床リウマチ学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ