<b><i>Steinernema</i></b>属昆虫病原性線虫のカシノナガキクイムシに対する殺虫活性と宿主探索行動

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タイトル別名
  • Host-finding behavior and insecticidal activity of steinernematid entomopathogenic nematodes against the ambrosia beetle, <i>Platypus quercivorus </i>(Coleoptera : Platypodidae).
  • Steinernema属昆虫病原性線虫のカシノナガキクイムシに対する殺虫活性と宿主探索行動
  • Steinernemaゾク コンチュウ ビョウゲンセイ センチュウ ノ カシノナガキクイムシ ニ タイスル サッチュウ カッセイ ト ヤドヌシ タンサク コウドウ
  • Host-finding behavior and insecticidal activity of steinernematid entomopathogenic nematodes against the ambrosia beetle, Platypus quercivorus (Coleoptera : Platypodidae).

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抄録

カシノナガキクイムシ(カシナガ)に対するSteinernema属昆虫病原性線虫の行動特性、殺虫力および侵入力を調査した。その結果、カシナガ孔道を模した試験系でS. carpocapsaeがハチノスツヅリガ幼虫よりもカシナガ幼虫に対して旺盛な移動分散行動を示すことが認められた。また、S. carpocapsaeはカシナガ幼虫、成虫に対して高い殺虫活性が認められたのに対し、S. glaseriはカシナガ幼虫に対する殺虫活性が低かった。S. carpocapsaeでは、その密度が上がるほどカシナガ幼虫や成虫の体内への侵入数も高まり、殺虫力も上昇し、この宿主昆虫に対して、潜在的感染・殺虫能力が高いことが確認されたが、S. glaseriではカシナガ幼虫に対する有望な活性は認められなかった。供試昆虫の溶媒(エーテル/エタノール)抽出物に対しては、S. carpocapsaeがハチノスツヅリガ幼虫の抽出物に対し誘引反応を示したのに対し、カシナガ幼虫および成虫の抽出物に対する反応は低かった。これに対し、S. glaseriでは、ハチノスツヅリガ幼虫の抽出物よりもカシナガ幼虫および成虫の抽出物に対する誘引反応が高くなる傾向が認められた。

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