口腔癌術後に発症した急性呼吸促迫症候群の1例

  • 柚鳥 宏和
    加古川中央市民病院歯科口腔外科 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔腫瘍治療学分野
  • 松本 耕祐
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野
  • 岩谷 博篤
    加古川中央市民病院形成外科
  • 石田 優
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野
  • 松尾 健司
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野
  • 橘 進彰
    加古川中央市民病院歯科口腔外科
  • 古森 孝英
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A case of acute respiratory distress syndrome occurring in a patient with postoperative oral cancer

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説明

急性呼吸促迫症候群(ARDS)は重篤な呼吸不全で死亡率は高い疾患である。われわれは,術後の口腔癌患者で発生したARDSの症例を報告する。症例は,76歳の男性,頰粘膜癌の根治手術を受けるために入院した。患者は根治手術後に腓骨皮弁の壊死をきたし,これが原因で術後感染を起こし,ARDSを発症した。胸部X線画像では両肺の肺胞浸潤が見られた。P/F比でも気管カニューレから8l/分の酸素流量で,99.1mmHgに低下した。人工呼吸管理,創部の外科的デブリードマンと薬物療法にて加療した。肺の酸素化は,P/F比は203mmHgに改善し,10日後に呼吸器から離脱した。

収録刊行物

参考文献 (11)*注記

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