外科の立場からのキャリアアップ支援

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  • Expected Career Support for Women Surgeons

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【目的・方法】当院大外科に所属する女性外科医15名(消化器移植外科6名)を対象にアンケートを行い,女性外科医の問題点の抽出,キャリアアップ支援について報告する.<br> 【結果】当科では2003年以降女性が5名入局し,全体の67%が結婚,うち75%が育児中である.上司,同僚ともに理解を感じるとの答えは80%にのぼった一方で,バックアップ制度の有無,利用しやすさ,満足度は50%前後と環境整備の課題は多い.キャリアとして全員が臨床での経験を積むことを挙げた一方,学会・論文発表などの業績,学会や大学でのポスト,留学に対する意識は低かった.子育て期間に仕事に対する情熱を持ち続けることは困難で,仕事を続けることに精一杯でキャリアにまで意識が届いていない現状がわかった.<br> 【結語】外科を志した情熱を持続可能な環境整備の促進と,女性自身の意識の再改革が必要である.

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