急速な増大による腰痛を契機に発見された後腹膜Castleman病の1例

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  • The Rapid Growth of Castleman’s Disease of the Pararenal Retroperitoneum Space with Lumbago: A Case Report

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抄録

症例は69歳,男性.腰痛を主訴に前医を受診しCT検査で左腎臓内側に位置する35mm大の後腹膜腫瘍を指摘された.腫瘍は境界明瞭で内部に粒状の石灰化を伴い,均一な造影効果を認めた.腹部MRIではT1で低信号,T2で軽度高信号を認め,腹部血管造影では左腰動脈を栄養血管とする腫瘍濃染像を示したが,確定診断は困難であった.腫瘍発見時から14カ月間経過し,大きさが60mmに増大し腰痛が強くなり,後腹膜神経原性腫瘍や悪性腫瘍の可能性を考慮して,開腹腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は60×50×30mm大の弾性硬,割面は黄褐色の充実性腫瘤で,病理組織学検査でhyaline vascular typeのCastleman病と診断された.<BR>われわれは,左腎臓近傍に位置し,急速な腫瘍発育を認めたCastleman病の1例を経験したので,これを報告する.

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参考文献 (12)*注記

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