上顎癌摘出後の再建術 Flying buttress 法による眼窩顔面再建

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  • “Flying Buttress” Technique for the Orbito Facial Reconstruction after Extensive Maxillectomy
  • “Flying Buttress” Technique for the Orbito Facial Reconstruction after Extensive Maxillectomy

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頭蓋底・頭頸部外科における悪性腫瘍切除がより広範囲, 積極的に行われるようになったが, 顔面硬組織の再構築は第一選択と考え, flying buttress法を考案するに至った。上顎癌の拡大上頸眼窩一塊切除後のこれまでの眼窩下縁・頬骨隆起部の再建は長期経過観察から, 人工物や遊離骨移植よりは有血行組織による硬組織によるものが良く, これにより残存する骨切除断端である対側前頭鼻骨部と頬骨弓部を渡す梁構造 (flying buttress) をつくることにより, 良好な顔面形態を再建することが可能と考える。われわれは本法を側頭筋を茎とする頭蓋骨外板, 肋軟骨付き下茎腹直筋皮弁のいずれかを用い, 1996年2月から今日までに本法を8例に応用した。現在, 平均術後観察期間18ヵ月であるが, いずれのflying buttressもその容積・支持性を保っている。また筋体の萎縮はある程度認めるも硬組織支持により下垂は見られない.義眼床の再建は最近は遊離植皮を用いるようになった。

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