書誌事項
- タイトル別名
-
- Challenges of Overcoming of Swallowing Difficulty Following Total Glossectomy, Laryngectomy and Resection of the Mandible
この論文をさがす
説明
液体と半固形物の摂取が可能であった舌全摘出術,喉頭摘出術,下顎骨区域切除術,大胸筋皮弁による再建術症例の嚥下動態について報告した.術後1ヶ月と,経口摂取が可能となっていた術後9ヶ月に嚥下透視ビデオ検査を行った.上・中・下咽頭後壁の嚥下動態を,嚥下透視ビデオ検査で得られた画像を元に1フレーム毎評価した.術後1ヶ月に比べ,術後9ヶ月では,上中下咽頭の一連の大きな蠕動様運動が観察できた.また,顎を引き上げて咽頭腔を確保して嚥下していた.嚥下の際,食塊を咽頭腔に保持し,蠕動様運動により咽頭後壁が舌再建筋皮弁に接触することが,特に半固形物を摂取する上で重要であった.嚥下を開始するにあたって,味覚,嗅覚を促す指導を行なった.舌全摘出,喉頭摘出を行なう症例であっても,広範囲な器質的変化に適応するためには,術後早期からの摂食嚥下指導訓練が必要である.
収録刊行物
-
- 喉頭
-
喉頭 27 (1), 18-23, 2015
日本喉頭科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204351051008
-
- NII論文ID
- 130005110314
-
- ISSN
- 21854696
- 09156127
-
- 本文言語コード
- en
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可