レイシガイダマシモドキの繁殖と発生の様式

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タイトル別名
  • Mode of Reproduction and Larval Development of the Tide Pool Dwelling Whelk Muricodrupa fusca
  • Mode of Reproduction and Larval Develop

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抄録

タイドプールに棲む肉食性巻貝レイシガイダマシモドキ(アクキガイ科)の, 繁殖と発生の様式を調査した。本種は, 直達発生であり, 近縁種であるイボニシに比べて大卵少産である。繁殖期は3月から8月ごろまでであり, タイドプールの小さなくぼみの中に卵嚢を産みつける。繁殖行動中は, 雄が雌にマウントするが, マウンティングの時間は実際の交尾時間に比べて極端に長いと考えられる。雌は雄に比べて大きく, 雌雄のサイズ比はイボニシよりかなり大きい。このような繁殖と発生様式の適応上の意味について, 乾燥や捕食による危険が少ないであろうタイドプールの環境と関連づけて議論した。

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参考文献 (23)*注記

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