書誌事項

タイトル別名
  • Recent Advances in Materials for Separation
  • 分析化学総説 分離基材の最近の進歩
  • ブンセキ カガク ソウセツ ブンリ キザイ ノ サイキン ノ シンポ

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説明

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及びキャピラリー電気クロマトグラフィー(CEC)用の充填剤に関する最近の進歩についてまとめた.HPLC用充填剤としては,依然としてシリカゲルやその化学修飾体が汎用されているが,これはシリカゲルが優れた分離能と機械的強度を有するからにほかならない.一方,酸や塩基に対するシリカゲルの化学的脆弱性を補うために,シリカゲル担体を化学的安定性の高いポリマーで被覆する方法や,有機又は無機ハイブリッド型シリカゲルを開発する取り組みが積極的に行われ,逆相系の充填剤として活用されている.チタニア,ジルコニアが有する化学的安定性と有機リン酸化合物に対する特異的な化学的親和性(ケモアフィニティー)には一段と関心が高まり,とりわけホスホプロテオーム解析では重用されるに至っている.温度感応性充填剤,光応答性充填剤,バイオアフィニティー担体,モレキュラーインプリントポリマー,分子形状認識型充填剤など,各種機能性充填剤についても注目すべき多くの報告があり,それらが示す高度な分離能や選択性には興味をひかれる.なお,モノリスカラムの創案はカラムテクノロジーの一大革命であると評されているが,これについては既に多数の総説が発表されているので,本稿での扱いは必要最小限にとどめた.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 56 (5), 279-297, 2007

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (204)*注記

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