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- 菅谷 和寿
- 茨城県霞ケ浦環境科学センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Determination of Coumarin in Wastes from the Production of Illegal Gas Oil
- フセイ ケイユ セイゾウ ニ トモナウ ハイキブツ チュウ ノ クマリン ノ テイリョウ
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説明
硫酸ピッチ等廃棄物中のクマリンの分析方法について検討した.その結果,クマリンは,遮光下においてアルカリ性水に抽出し,そのアルカリ性水を酸性化後,再合成したクマリンをジクロロメタンで溶媒抽出することで,ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)により定量性良く分析できた.クマリンはアルカリ性水溶液中でcis-o-ヒドロキシケイ皮酸陰イオンに加水分解し,紫外線によりtrans-o-ヒドロキシケイ皮酸陰イオンに異性化する.異性化したtrans体からはクマリンは生成しないため,異性化を防ぐ遮光が必要であった.この方法で硫酸ピッチ等廃棄物を分析したところ,硫酸ピッチから51~72 mg/kg,アルカリスラッジから0.16~0.43 mg/kgのクマリンが検出され,不正軽油製造に関与したものであることが推定された.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 59 (5), 405-409, 2010
公益社団法人 日本分析化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204354901248
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- NII論文ID
- 10026476180
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3cXntVWitrw%3D
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- NDL書誌ID
- 10704276
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可