降水中の汚染物質の越境汚染に関する日本海側広域調査(2000~2001)と主成分分析によるイオン種の分類

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タイトル別名
  • Monitoring of long-distance transportation of pollutants in precipitation in coastal areas facing the Japan Sea, Japan (2000-2001) and the grouping of ions in pollutants by principal component analysis
  • コウスイ チュウ ノ オセン ブッシツ ノ エッキョウ オセン ニ カンスル ニホンカイガワ コウイキ チョウサ 2000 2001 ト シュセイブン ブンセキ ニ ヨル イオンシュ ノ ブンルイ

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抄録

近年,冬季に中国大陸から越境汚染物質が飛来し,日本海側地域の降水の酸性化を起こしている.しかし,飛来物質の量や組成は同じ日本海側でも地域により違いが見られる.そこで,2000年7月から2001年6月まで1年間,日本海側9箇所(福岡市,萩市,米子市,鳥取県気高郡,鯖江市,石川県河北郡,富山市,柏崎市,秋田市)において,1週間降水を採取し,降水の汚染の地域的な違いを調査した.いずれにおいても,10月から2月に降水pHが低下した.また,海塩由来のNaイオン,Clイオンの濃度も冬季に増加した.すべての地点で,3月,4月にnss-Ca2+イオン,nss-SO42-イオン,NO3イオン,NH4イオンが増加した.これらの汚染物質の飛来には冬季の季節風と春先のジェット気流が寄与していることが分かった.今回,このデータに主成分分析法を適用し,汚染物質中の主要9イオンのグルーピングを行った. <br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 53 (12), 1427-1434, 2004

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (33)*注記

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