ポーラログラフ法による鋼中のモリブデン定量方法

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  • ポーラログラフホウ ニ ヨル コウ チュウ ノ モリブデン テイリョウ ホウホウ

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従来,鋼中のモリブデン定量はオキシン重量法がJISに採用され一般に使用されているが,沈殿の氷冷,強熱ひょう量などのため操作に時間を要する.そのため比色法が提出されているが,今回はポーラログラフ法によってモリブデンを迅速に定量する方法について検討し,よい結果を得たので報告する.<BR>モリブデンは塩酸,硫酸,硝酸,クエン酸などのなかで波をあたえることが知られているが,これらはいずれも2段波以上の複雑な波であって,硫酸中の波が定量に用いられる程度である.<BR>著者らはHaightの用いた硫酸-過塩素酸系支持塩について検討したところ,感度も高くよい再現性が得られたのでこれを支持塩として使用した.Haightは鉄(III)の妨害を除くために亜鉛アマルガムによる還元を行なっているが,本報では試料を酸に溶解後鉄を硫酸ヒドラジンで還元し,硫酸過塩素酸を支持塩として,ポーラログラムを求めることにより簡単迅速に鋼中の0.05~0.4%のモリブデンを定量する方法について報告する.

Journal

  • BUNSEKI KAGAKU

    BUNSEKI KAGAKU 11 (7), 767-769, 1962

    The Japan Society for Analytical Chemistry

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