二次元ガスクロマトグラフ／同位体比質量分析計を用いる１８種のポリ塩化ビフェニル製品の異性体別炭素同位体比分析

DOI NDLデジタルコレクション Web Site Web Site 参考文献55件
  • 堀井 勇一
    独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門 茨城大学大学院理工学研究科宇宙地球システム科学専攻
  • Gert Petrick
    Leibniz Institute of Marine Sciences, Kiel University (IFM-GEOMAR)
  • 岡田 誠
    茨城大学大学院理工学研究科宇宙地球システム科学専攻
  • 天野 一男
    茨城大学大学院理工学研究科宇宙地球システム科学専攻
  • 片瀬 隆雄
    日本大学大学院生物資源科学研究科生物環境専攻
  • 蒲生 俊敬
    東京大学海洋研究所
  • 山下 信義
    独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Congener-Specific Carbon Isotopic Analysis of 18 PCB Products Using Two Dimensional GC/IRMS
  • 2ジゲン ガスクロマトグラフ ドウイタイヒ シツリョウ ブンセキケイ オ モチイル 18シュ ノ ポリ エンカ ビフェニル セイヒン ノ イセイタイ ベツ タンソ ドウイタイヒ ブンセキ

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説明

安定同位体比分析の新たな研究対象として，ポリ塩化ビフェニル（PCB）製品や塩素系農薬の炭素安定同位体比が，汚染の供給源や環境媒体間の分配現象の差を反映するという可能性が指摘されており，この仮説を検証するためには主要な供給源である多くの工業製品やその他の発生源についての炭素安定同位体比に関するデータ蓄積が必須である．本研究では，知見の乏しい東欧諸国のPCB製品を含む計18種の製品について異性体別の炭素安定同位体比分析を行った．分析には二次元ガスクロマトグラフを装備した燃焼炉/同位体比質量分析計を用い，PCB製品中の主要異性体の高精度分離を試み，31種の異性体について詳細な分析を行った．PCB製品に含まれる異性体の炭素同位体比は－34.4～－22.0‰ の範囲であり，すべての製品において高塩化異性体ほど低い値を示すことが判明した．特に東欧諸国のPCB製品は，特異的な同位体比組成をもつことが判明し，このことから本分析法は，PCBの汚染源推定にも適用可能と考えられた．<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (5), 361-372, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (55)*注記

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