書誌事項
- タイトル別名
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- Development of Compact Photometric Titrator and Absorptiometric Detector for Flow-Injection Analysis Using Light-Emitting Diode as Light Source
- ハッコウ ダイオード オ コウゲン ト スル コガタ コウド テキテイ ソウチ オヨビ フローインジェクション ブンセキヨウ キュウコウド ケンシュツキ ノ カイハツ
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抄録
少量の試料及び試薬を用い,小さい設置面積で測定できる学生実験用比色分析装置として,小型で簡便な光度滴定装置とフローインジェクション分析(FIA)用吸光度検出器を開発した.いずれも発光ダイオードを光源とする比色計をベースにしている.光度滴定用比色計は光路長2 cmのセルを用い,セルホルダーにマグネチックスターラーを内蔵した.これを銅(II)とカルシウム(II)のEDTA滴定に応用した.銅(II)をアンミン錯体とし,630 nm(赤色LED)における吸光度を測定したところ,従来の光度滴定装置よりも良好な滴定曲線が得られた.また,スターラーの内蔵により,試料及び試薬量を低減できた.一方,FIA用吸光度検出器は,フローシグナルを記録計に出力するための簡易デジタル-アナログ(D/A)変換器を内蔵した.これを1,10-フェナントロリン法による,アルミニウム試料中の鉄の定量に応用した.二波長同時検出して,鉄キレートの吸収波長(530 nm,緑色LED)における吸光度からバックグラウンド(630 nm,赤色LED)の吸光度を差し引くことにより,ペリスタポンプに起因する送液ノイズを低減できた.得られた定量結果は,原子吸光分析装置による結果とよく一致した.いずれも手のひらサイズで,従来と比較して大幅に小型化できたため,設置面積と消費電力も削減できた.<br>
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 54 (4), 291-295, 2005
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204356555520
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- NII論文ID
- 110002910059
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2MXjtlems7k%3D
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- NDL書誌ID
- 7321448
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可