油水界面の電気分析化学における最近の進歩

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タイトル別名
  • Recent Developments in the Electroanalytical Chemistry at an Oil|Water Interface
  • ユスイ カイメン ノ デンキ ブンセキ カガク ニ オケル サイキン ノ シンポ

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説明

油水界面電荷移動の電気分析化学の最近の進歩について,主として2002~2003年の文献を引用しながら概説した.イオン移動反応に関しては,油相溶媒として新しい有機溶媒や常温溶融塩の検討,水相|固体電極|油相から成る三相系を用いたイオンの標準ギブズエネルギーの測定法,クーロメトリー用セルの開発など重要な方法論の進展が見られる.これらの新しい方法と従来法を用いて,カチオン及びアニオンの促進イオン移動,薬剤の分配,イオン性高分子の移動などの研究が精力的に行われている.電子移動反応については,先の電気化学顕微鏡の本分野への導入が電子移動の速度論的研究を再活性化させた.また,電導体分離油水系などの新しい方法論の導入により,電子移動の反応機構の解明が行われている.更に,光電子移動や金属ナノ粒子の電解生成などに関する研究も注目される.なお,油水界面への吸着の研究が,in situ電気化学分光法などによって研究され,移動イオンの界面吸着と界面の不安定性との関連が議論されている.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (4), 251-266, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (269)*注記

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