立体障害のある(2-アルキルフェニル)フェロセンの1H-および13C -NMR化学シフト

書誌事項

タイトル別名
  • <SUP>1</SUP>H- and <SUP>13</SUP>C-NMR Chemical Shifts of Sterically Hindered (2-Alkylphenyl)ferrocenest
  • Studies on ferrocene derivatives. V. 1H- and 13C-NMR chemical shifts of sterically hindered (2-alkylphenyl)ferrocenes.

説明

2-位アルキル基周辺に立体障害のある(2-メチル-3-置換フェニル)フェロセンおよび[2-(1-置換アルキル)フェニル]フェ導センのプロトンおよび炭素のNMR化学シフト値を測定した。また,これらのフェロセン誘導体と類似の構造をもつトルエン誘導体と比較検討した。ipso炭素に対する立体圧縮効果の大きさは,対応するトルエン誘導体の-位メチル基炭素に対する効果と比較すると,(2-メチル3-置換フェニル)フェロセンではトルエン誘導体の場合と等しかったが.[2-(1-置換アルキル)フェ-ニル]フェロセンでは,類似の構造をもつトルエン誘導体の場合よりも大きかった。これは,(2-アルキルフェニル)フェロセンが・干キソ配座ではなく・鉄原子のd-電子と2-アルキル基中のプロトンとの相互作用のためエツド配座をとることと密接な関係をもっていると判断できた。

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