書誌事項
- タイトル別名
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- Cost Evaluation and Reduction of OTEC by Optimization of Individual Components Including Water Intake Facilities
抄録
<p>海洋温度差発電(OTEC)は,再生可能エネルギーの中でも資源量が多く,気象の影響を受けず24 時間発電可能なことから,実用化が広く期待されている。しかしOTEC の発電コストは高く,中でも取水コストが大きな割合を占める。本稿では,既に報告されている久米島でのOTEC 実証計画書を基に,取水を含めた設定条件を最適化した場合の発電コストを試算,評価した。久米島実証計画の1,250 kW規模での発電コスト120.5円/kWh(取水施設を内部化,助成なし)に対して,取水施設の最適化により,50.5円/kWh,さらにリスク対応として設置されている取水管2条を統合することで43.4円/kWhとなる。新たな技術開発を仮定しなくとも,諸設定の最適化で,離島の小規模ディーゼル発電と十分価格競争が可能である。OTECの本格的普及には,発電コストの更なる低減を要するが,表層水水温の制約の下,現状の取水技術,発電装置技術では限界があり,スケールメリットや高温側熱源補助装置の形態,効果について検討する必要がある。</p>
収録刊行物
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- 日本エネルギー学会誌
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日本エネルギー学会誌 95 (8), 653-662, 2016
一般社団法人 日本エネルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204358186368
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- NII論文ID
- 130005261120
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- ISSN
- 18826121
- 09168753
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可