鎖骨上窩およびL字型Mini‐Sternotomyアプローチによる上縦隔腫瘍摘出術

  • 羽隅 透
    独立行政法人国立病院機構仙台医療センター 呼吸器外科
  • 星 史彦
    独立行政法人国立病院機構仙台医療センター 呼吸器外科
  • 川村 昌輝
    独立行政法人国立病院機構仙台医療センター 呼吸器外科
  • 斎藤 泰紀
    独立行政法人国立病院機構仙台医療センター 呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • L-shaped mini-sternotomy combined with a supraclavicular approach for resection of a cervico-mediastinal tumor: Three case reports

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抄録

鎖骨上窩頚部切開および胸骨部分切開(L字または逆L字型Mini-Sternotomy)併用アプローチ法にて頚胸部境界領域に跨る良性縦隔腫瘍3例の摘出術を行った.症例1は左交感神経(星状神経節)から発生した神経節細胞腫で腫瘍径は80×40×43mm,症例2は左交感神経から発生した神経線維腫で腫瘍径は65×40×30mm,いずれもC7からTh4にわたる椎体に接し広範囲に位置していた.症例3は右側胸腔内甲状腺腫で腫瘍径は75×40×40mm,気管後方・奇静脈弓の高さにまで進展していた.3症例とも胸骨部分切開は腫瘍側第2肋間位置にて胸骨を横切しL字型とした.内胸動静脈を温存,非開胸下に手術を行った.頚胸部境界領域に発生する良性上縦隔腫瘍に対して鎖骨上窩・L字型Mini-Sternotomyアプローチ併用法は良好な術野が展開でき,より安全で低侵襲な術式と考える.

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参考文献 (23)*注記

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