書誌事項
- タイトル別名
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- VATS for Pneumopyothorax due to Ruptured Lung Abscess: A Case Report
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説明
肺膿瘍破裂にて膿気胸を生じ,胸腔鏡下手術を施行した,まれな症例を経験したので報告する.症例は63歳の男性.肝硬変と糖尿病の既往歴があり,血糖コントロール目的で当院へ入院した.入院後,咳と発熱を認め,CTにて左肺下葉の肺膿瘍と診断され,抗生剤が投与された.入院から10日後,突然呼吸困難をきたし,CTにて左下葉の膿瘍破裂による膿気胸と診断した.治療として胸腔鏡下膿胸腔掻爬および膿瘍腔ドレナージ術を施行し,さらに術後3週目に難治性気管支瘻に対し,気管支鏡下に気管支充填術を施行した.膿胸と肺膿瘍は著明な改善を認めたが,肝障害が進行し,肝不全に至り,術後48日目に死亡した.肺膿瘍破裂はまれな病態であるが,自験例のように,重篤な合併症を有する症例に起こりうることを留意して,早期に低侵襲な手術を施行するべきと思われた.
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 21 (1), 64-69, 2007
日本呼吸器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204360761856
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- NII論文ID
- 110006205116
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- NII書誌ID
- AN10467885
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可