胸腺発生MALTリンパ腫の2切除例

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タイトル別名
  • Two resected cases of mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma arising in the thymus

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抄録

胸腺原発のmucosa-associated lymphoid tissue lymphoma(MALTリンパ腫)は比較的稀である.今回我々は胸腺に発生したMALTリンパ腫の2切除例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例1は67歳女性.咳嗽を主訴に近医を受診された.精査目的に施行した胸部CTで前縦隔に59×35 mm大の境界明瞭で分葉状の腫瘤性病変を指摘されたため当科へ紹介となった.精査にて嚢胞性胸腺腫や胸腺嚢腫等を疑われたため,胸腔鏡下に摘出術を行った.症例2は43歳女性.咽頭痛を主訴に当院を受診された.胸部CTで前縦隔に59×18 mm大の境界明瞭で辺縁整の腫瘤性病変を指摘された.胸腺腫を疑い胸骨正中切開による摘出術を施行した.術後の精査でシェーグレン症候群を合併している事が判明した.症例1,2共に最終病理診断は胸腺発生MALTリンパ腫であった.

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