持続腹膜透析中に発症した横隔膜交通症に対して胸腔鏡下に手術を施行した3例

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  • Three cases of video-assisted thoracoscopic surgery for pleuroperitoneal communication in continuous ambulatory peritoneal dialysis

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持続腹膜透析に伴う横隔膜交通症は稀であるが,約半数が血液透析への移行を余儀なくされているのが現状である.今回我々は横隔膜交通症に対して胸腔鏡下手術を施行し良好な経過を得た3例を経験したので報告する.症例1は47歳女性,症例2は73歳女性.いずれも持続腹膜透析開始後4日目に右胸水を認めた.症例3は57歳男性.持続腹膜透析開始後43日目に右胸水を認めた.横隔膜交通症を疑い胸腔鏡下に症例1は横隔膜欠損孔を縫縮,症例2および3は欠損孔が不明のためポリグリコール酸シートとフィブリン糊で横隔膜を被覆した.症例1および2は再発なく持続腹膜透析を継続している.症例3は10ヵ月後に再発を来たし同様の手術を施行後,再発なく持続腹膜透析を継続している.横隔膜交通症に対する胸腔鏡下手術は低侵襲下に施行でき,さらに持続腹膜透析の継続に寄与できることから治療法として有効である.

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