縦隔原発悪性胚細胞性腫瘍に対するBEP療法中に発症した間質性肺炎治療後に手術を施行した2例

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  • Surgical resection after BEP therapy induced interstitial pneumonia during treatment for primary mediastinal malignant germ cell tumor

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<p>ブレオマイシンによる間質性肺炎は総投与量依存性に頻度が増加する.高容量投与が必要となる縦隔胚細胞性腫瘍において,治療中に間質性肺炎を生じた場合は,その後の手術にも影響がおよぶ可能性がある.今回BEP(bleomycin+etoposide+cisplatin)療法中に生じた間質性肺炎を治療し,早期に手術を施行した2例を報告する.症例1は19歳の男性,症例2は24歳男性で,ともに前縦隔に約10 cmの腫瘍を認め,針生検で卵黄囊腫瘍と診断された.BEP療法を開始し,それぞれ,ブレオマイシン総投与量360,330 mgで間質性肺炎を発症した.化学療法開始103日目,109日目から3日間のステロイドパルスを行い,その後内服で維持療法を行った.画像上,間質性肺炎の改善を認めたため,手術はパルス療法開始後17日目と26日目に残存腫瘍切除と肺部分切除を行った.ともに術後呼吸不全の発症なく経過良好であった.</p>

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