非典型的画像所見を呈した後縦隔骨髄脂肪腫の1切除例

  • 西川 仁士
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院呼吸器外科
  • 中村 龍二
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院呼吸器外科
  • 荒木 恒太
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院呼吸器外科
  • 岡田 真典
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院呼吸器外科
  • 藤原 俊哉
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院呼吸器外科
  • 松浦 求樹
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Posterior mediastinal myelolipoma with atypical findings on pre-operative imaging: A case report

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抄録

骨髄脂肪腫は主に副腎皮質に発生する成熟脂肪細胞と正常骨髄系細胞からなる良性腫瘍で,縦隔発生は非常に稀である.画像上は脂肪性成分を伴うことが特徴であるが,今回我々は画像上内部に脂肪性成分を認めず,摘出標本の病理組織学的検査によって診断に至った非典型的な後縦隔骨髄脂肪腫の1例を経験したので報告する.症例は65歳男性.高血圧,骨粗鬆症のため近医通院中の胸部X線写真で異常陰影を指摘された.胸部CTで後縦隔に27 mmの腫瘤を認め,MRIでは筋組織と同程度の低信号を呈し,脂肪抑制画像で目立った低信号化はみられなかった.神経原性腫瘍などが疑われ,胸腔鏡下腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的に後縦隔骨髄脂肪腫と診断した.術後14ヵ月,再発や血液学的異常を認めていない.

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