胸腔鏡併用下に切除した第1肋間神経由来神経線維腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Thoracoscopy-assisted resection for neurofibroma arising from the first intercostal nerve: A case report

この論文をさがす

抄録

<p>右第1肋間神経由来の胸壁神経線維腫に対して,右鎖骨下切開に胸腔鏡を併用したアプローチが有用であった症例を経験したので報告する.症例は15歳女性,家族歴に神経線維腫症1型あり.出生時より体幹部に多数のカフェ・オ・レ斑あり.学校健診で右胸部異常陰影を指摘され当院受診.CTで右第1肋間より胸腔内へ突出する長径約5 cmの腫瘤性病変および右胸水貯留を認めた.造影MRIでは右鎖骨下静脈に接する,不均一に造影される境界明瞭な腫瘤を認めた.手術は右鎖骨下に約6 cm長の皮膚切開,および右側胸部に3ヵ所の胸腔鏡ポートを作成し,胸骨・鎖骨の切離はせずに胸腔鏡併用下に腫瘍切除を行った.腫瘍は第1肋骨に固着しており,第1肋骨は一部合併切除した.病理診断は神経線維腫であった.本症例では胸腔鏡下に良好な手術視野を得ることができ,右鎖骨下の切開創からのアプローチで安全に腫瘍切除を行うことが可能であった.</p>

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ